• 2023年06月22日

  • イエシロアリの羽アリが飛んでくる季節です

  • 写真は岸和田市で6月20日に発見されたイエシロアリの蟻土です。

    4月下旬~7月にかけてシロアリの羽アリが発生し、その活動のピークを迎えます。この時期は。シロアリの羽アリが、人前に姿を現す唯一のときです。

    日本で被害を及ぼす代表として有名なシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。日本に分布しているヤマトシロアリと異なり、イエシロアリの主な生息地は寒さに弱く、主に暖かいエリア、西日本エリアに絞られます。東日本の生息地はわずかで、神奈川県や千葉県の海岸線沿いの比較的暖かい場所に生息しています。近年では温暖化の影響により、生息地域が年々拡大しています。

    被害の拡大しやすいイエシロアリ

    シロアリ中でもイエシロアリは、特に家への被害が拡大する危険性の高いシロアリです。イエシロアリの群飛時期6~7月の夜に群飛して電灯に飛来します。

    建物や土中に塊状の大きな巣をつくり、普通数十万匹、大きいものでは100万匹にもなり、加害速度も速く、被害は激烈です。建物の乾燥した木材でも水を運んできて湿しながら加害しますので、被害は建物全体に及ぶことがあります。食痕は乾燥しており、きれいです。

    「世界の侵略的外来種ワースト100」の中にも、イエシロアリが含まれています。