• 2021年06月03日

  • イエシロアリの特徴

  • こちらの写真はある集合住宅のイエシロアリの被害部分です。

    イエシロアリの特徴

    温暖な気候を好み、沖縄や本州以南の海岸線沿いに広く分布している種です。性質が荒々しく、乱暴で危険なイエシロアリは、世界のシロアリの中でも最も激しい被害をもたらすシロアリとして知られており、「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されています。ヤマトシロアリは、最初から湿っている材を食害し、その内部に巣を作るため、被害が局所にとどまりますが、これに対して、イエシロアリは、体内に貯めた水分を運びながら加害するため、乾食害範囲が大きく広がり、放っておくと被害は建物全体に及ふことがあります。

    イエシロアリの営巣と蟻道

    イエシロアリでは、蟻道や巣の加工能力が発達し、蟻道の他に近隣の土壌や木材の吐き戻し、糞等で補強された、特別に加工した固定巣を構築します。この固定巣と加害場所は離れており、蟻道は連絡通路となります。採餌範囲は遮るものがなければ半径100mに及ぶとされ、加害は広範囲です。

    また、女王・王のいる本巣と加害場所との間に分巣を作ることがあります。

     

    巣の形は基本球形で、内部は王室を中心に同心円状の小室に仕切られています。巣は大きなものでは、直径1mに達するが、壁の間に営巣した場合には薄く広がります。